文学館(仮)について

昭和6年 杉山農園にて 
左から夢野久作、妻クラ、三男参緑、長男龍丸、次男鐡次、父茂丸の従弟 青木熊太郎
大正13年  杉山農園にて
左から夢野久作、抱けるは次男鐡次、帽子を冠っているのは長男龍丸


福岡の文豪、夢野久作は推理小説・異端文学史上において三大奇書と言われている「ドグラ・マグラ」の作者ですが、「読めば精神に異常をきたす」というくだりが夢野久作とその作品のイメージを支配してきました。
実際の彼は福岡出身で農業や新聞記者などをしながら生涯地元に住み続け郷土からの視点を失うことなく福岡の町、路地を舞台に小説を書きました。

世界中にファンがいて作品は10か国語に翻訳されていますが、地元福岡では知名度が低く、文学館・資料館などはまだありません。
また、夢野久作の肉筆原稿、日記、創作ノート、スケッチの他、珍しい資料や写真を長い年月、ご子孫が所蔵保管し現在福岡県立図書館や九州大学記録資料館に保管されていますが、ファンの皆さんがなかなか見ることができない状態です。

世界中の夢野久作を愛する人、これから夢野久作を愛する人を増やしていきたい、「久作をもっと知りたい!伝えたい!」という想いに応えるため、地元福岡の有志により夢野久作文学館(仮)は発足しました。

現在は期間を区切っての不定期開催となりますが、貴重な資料の展示、夢野久作作品の朗読劇、街歩き体験などの各種イベントを行っています。
この活動をきっかけに夢野久作の多様な面と作品のなぞ解きの本拠地としてのリアルな文学館設立を実現させていきたいと思います。


夢野久作関連資料のご紹介

令和4年12月 福岡県立図書館に収蔵されている夢野久作資料の閲覧・撮影


2023年1月5日(木)〜2月26日(日)に県立美術館喫茶室を会場に開催された展示「童話・新聞からみる家庭人としての夢野久作」での資料写真の一部をWEB上でもご紹介します。

夢野久作 遺品
懐中時計
帯留 蛇
帯留 髑髏
カフスボタン
老眼鏡
夢野久作 落款・印鑑
印鑑
落款
2022年に発見された辞世の句
夢野久作 表札
夢野久作スケッチ(女の子色付き絵)

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